黒バドバンギノラゴン

どうも、ちゃむです。お久しぶりの構築記事となります。
結果は最終レート1740で、832位でした。
伝説有りのルールは苦手意識が拭えませんが、頑張りました。

使用構築
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伝説有りルールが苦手な理由としては、相手の伝説枠やこちらの伝説の対策枠を止めながら、こちらの伝説枠を通すという基本的な立ち回りが下手だからだと考えていました。

また、特にザシアン軸などは、初手の投げ方や動かし方もよくわかっておらず、結局「願望プレイ」であったり、「上手ぶりプレイ」が多くなり安定して勝てないのだと考えました。

よって、初手の投げ方や動かし方がある程度固定されていて、なおかつ伝説枠を通しやすい構築を使いたいと考えていました。まあ、そんな構築都合良く見つかるわけもないんですけどね。

構築経緯

自分なりに、潜って良さそうな相手の構築パクったり、配信見てパクったりしていたところ、黒バドバンギノラゴンが強そうという電波を受信しました。

初手バンギノラゴンで荒らした後、黒バドで一掃する動きは単純ながら強そうだと思いました。

まず、バンギラスを初手に投げると考えていたので、持ち物を気合いの襷とし、陽気ASとすることで、何かしら仕事をさせる駒としました。
となると、黒バドレックスに気合いの襷を持たせることができないので、無難に命の珠を持たせることにしました。

命の珠を持たせるとなると黒バドミラーを放棄しているに等しいですが、初手に黒バドが来る分にはバンギノラゴンで対応でき、裏に控えている場合であっても、天候が砂嵐であれば襷つぶしはでき、最悪同速勝負を仕掛ける選択肢もあると考えていました。

次に、バンギノラゴンは猫騙し持ちをよく呼ぶので、黒バドとも相性のいいサイコフィールドを展開することによって対策しようと考えました。黒バド構築によく入っている特性サイコメイカーのポケモンの中でも耐久があり、サポート性能に優れているイエッサン♀を採用しました。

初手バンギノラゴンを投げ、猫騙しが飛んでくるのに合わせて、バンギラスをイエッサン♀に交代しながらウオノラゴンを動かす、という動きを考えていたため、この枠には火力よりも耐久が必要でした。

ここまででキツいと考えていたのが、追い風構築、トリル構築です。

当初は、追い風構築の筆頭であるカイオーガに強く、先制技で縛りにいけるゴリランダー、猫騙しと威嚇でなんやかんやできるガオガエンを採用しました。
この2枠については、とりあえず入れとけ枠としてゴリラガエンを入れて、実際に潜っていく中で変えようと思っていました。

実際に潜って動かしてみると、ガオガエンを上手く選出に組み込むことができなかったため、トリル対策としてより機能しやすそうなツンデツンデに変更しました。(今になってようやくツンデツンデを厳選したので、せっかくなら使うかという適当な考えもありました。)


コンセプトは上述の通り、初手バンギノラゴンで荒らし、裏の黒バドの一貫を作るというものです。

ウオノラゴンを上手く機能させるために、フィールドと天候の両方を維持することが重要で、バンギラスとイエッサン♀を残しつつ立ち回ることを心がけていました。

個体紹介

バドレックス@命の珠
特性:人馬一体
性格:臆病
実数値(努力値):175-*-101(4)-217(252)-120-222(252)
技:アストラルビット / サイコショック / シャドーボール / 守る

伝説枠でありながら、やることはほとんどアストラルビットを打つだけ。しかしながら、守るを必要とする場面は多く、こだわり眼鏡やこだわりスカーフよりも命の珠の方がいいと思う。

技構成について、ワイドガード警戒のためにサイコショックシャドーボールを採用したが、ほとんど打つ機会がなかった。この構築のコンセプト的には正解とも言えるし、詰めが甘いとも言える。

強いことには間違いないが、”不意の悪技”と言えないほどに悪技持ちが多いので若干の動かしづらさはあった。


イエッサン♀@オボンの実
特性:サイコメイカ
性格:図太い
実数値(努力値):177(252)-*-128(252)-115-126(4)-93 ※S個体値6or7
技: ワイドフォース/ 手助け / この指止まれ / 守る

ウオノラゴンに飛んでくる先制技を防ぐ役。

交代する場面が結構あるので、持ち物はサイコシードではなくオボンの実とした。

HB特化にしても、A244ザシアンの+1きょじゅうざんが乱数50%(A222なら確定耐え)なので、この環境でこのポケモンを使うなら余程の理由がない限りHB特化になると思う。

フィールドを取りたかったので、S個体値31で下降補正をかけたゴリランダー(85族)のS実数値94の下を取れるように、S個体値7にし、実数値93とした。厳選が面倒で、ここまでする必要があったかは謎だが、少なからず役に立ったので厳選しただけのことはあった。

最遅でよくねって言われたら泣いちゃうので言わないでください。


バンギラス@気合いの襷
特性:すなおこし
性格:陽気
実数値(努力値):176(4)-186(252)-130-*-120-124(252)
技:いわなだれ / ダメ押し / 挑発 / 守る

大体の構築に初手で投げてなんやかんやする役。気合いの襷は警戒されないのか、無理矢理一発耐えて行動するのが強かった。

準速バンギのSラインは意識されやすいと思ったため、最速とした。

技構成については、攻撃技はタイプ一致のいわなだれ、悪技だけでも充分で、悪技は後述のウオノラゴンの攻撃と合わせて強いダメ押しを採用した。残りは守るは確定として、他に欲しい技もなく、トリルを防げたらラッキー程度の挑発を採用した。この技構成に不満はなく、変えるとしたら挑発を吠えるにするくらいだと思う。

吠えるは技マシンにも技レコードにも存在しないので無理でした。


ウオノラゴン@白いハーブ
特性:すなかき
性格:陽気
実数値(努力値):165-142(252)-120-*-101(4)-139(252)
技:エラがみ / 怒りの前歯 / 身代わり / 守る

この構築の鍵となるポケモン。このポケモンが機能しない対戦は基本負けた。

まず、持ち物について、特性すなかきで運用する以上、火力にそこまで期待できる訳ではなく、こだわりアイテムを持たせるよりは、(エラがみを打つ機械になるとしても)要所で守れたり、柔軟な動きが出来る持ち物がいいと考えた。
バンギノラゴンという並びを見て、自分だったらガオガエンを投げて威嚇を入れてどうにかしようと考えるので、このような動きに強い白いハーブを採用(威嚇が入る前提だったら火力アップアイテムよりも白いハーブの方が強い、というのは過去の文献にある通り)。副産物として、レジエレキのエレキネットにも強くなるのでこの持ち物は強いと感じた。

最速にすることで丁度レジエレキを抜けるので最速。たとえ先制でエラがみを打てたとしても、想像しているほどの火力はなく、HB特化のガオガエンが乱数18.8%である。だが、微妙に火力が足りないという短所も、黒バドの起点づくりと思えば長所となり得る。

技構成について、こだわりアイテムを持たせない以上、エラがみ、守るは確定。残りは有利盤面で押せると強い身代わり、命中率90%ながら相手のタイプや耐久を無視して削れる怒りの前歯を採用した。
サイコフィールドを展開することから、サイコファングが強いと思いきや、特性が頑丈顎ではないため怒りの前歯の方が汎用性があり強い。
怒りの前歯+バンギラスのダメ押しでアマージョを落としたり、怒りの前歯+イエッサンのワイドフォースでモロバレルを落としたりとやれることがないように見えて抗えることもあるので、この技は強力だった。


ゴリランダー@突撃チョッキ
特性:グラスメイカ
性格:勇敢
実数値(努力値):183(60)-187(196)-110-*-122(252)-94 ※S個体値31
技:グラススライダー / とんぼ返り / ウッドハンマー / 猫騙

とりあえず入れとけ枠。主にオーガ軸に投げるのでADチョッキとした。

Sラインが全くわからなかったので、フィールド取りつつ、トリル下でアタッカーとして運用できる雰囲気を醸しだしながらも、グラスラを打つ場面で困らない素早さとして勇敢SVで実数値94という中途半端な素早さとなった。

Sに努力値を割かない分耐久が増していると考えて、これ以上考察をするのをやめた。

技構成は、オーガ軸を見るゴリラならこれで問題ないと思う。とんぼ返りは交代する技というよりも、草タイプへの打点という意味合いが強い立ち回りをしていた。


ツンデツンデ@防塵ゴーグル
特性:ビーストブースト
性格:勇敢
実数値(努力値):168(252)-201(252)-231(4)-*-122-16 ※S個体値0or1
技:ジャイロボール / いわなだれ / ボディプレス / トリックルーム

相手のトリルや追い風の切り返し枠。イエッサンと並べればこの指トリルができるのが強い、と見せかけてそういうときに限って相手の黒バドはトリル封印型だったりした。

技構成はワイドガードかボディプレスか悩んだ結果こうなった。相手の黒バドがワイドガード警戒してくることを期待したが、そんなことはなく普通にアストラルビットで殴られる。

感想

使っていて爽快感があり、珍しくまともなコンセプトを有しそれを実現できそうな構築が出来ましたが、追い風軸やじゃれつく持ちザシアンがキツかったり、黒バドが対策されている場合にそれを掻い潜って通すことも上手くいかず、勝てませんでした。

見た目上ゴリランダーが異常に重そうに見えますが、本人はそれほど苦労していません。というのもバンギイエッサンの交代を繰り返し、フィールドを死守するプレイングをしていたからです。構築を組み、試運転した段階では強い動きだと思っていたのですが、ウオノラゴン一匹で殴りながら隣は交代を繰り返しているというのは、果たして本当に強い動きなのか疑問です。

また、黒バドの攻撃圏内に入れる役割をほとんどウオノラゴンに一任しており、例えばゴリラザシアンなど、ウオノラゴンで削らなければならない相手が2枚並んでいると、こちらの思い描いているようには事が運ばず、結局負けるということもありました。

そういったこともあり、すなかきウオノラゴンは微妙だな~とか考えていたら、カバノラゴンザシアンで結果を残された方がいて、そもそも構築のコンセプトが若干異なるものの、自分の”浅さ”を認識させられました。

今後もウオノラゴン使ってそうな予感はしていますが、今回の結果を超えられるように頑張りたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。