【SVダブルS9最終170位&181位】カチカチ寿司

はじめに

ちゃむと申します。

目標としていたレート1900を達成することが出来たので、記念に構築記事を書こうと思います。

【結果】

TNちゃむ:170位 レート1908
TNスカーレット:181位 レート1905

【使用構築】

構築経緯

WSCが終わり、強い構築が出回りはじめたことから、気になった構築を使ったり、対戦相手の構築を真似してみたりと、構築をコロコロ変えながら対戦数を重ね、自分の手に馴染む構築を探していた。

その中で、対戦相手が使用していた寿司構築にボコボコにされ、自分でも試してみたいと思った。

その対戦相手の並びは、ヘイラッシャ、シャリタツ、霊獣ランドロス、テツノカイナ、サーフゴー、モロバレルであり、サフゴバレル以外の4体が選出された。実際に対戦する中で得られた情報としては、
①やたら堅く火力があるが、持ち物が食べ残しではなく、守る気がなさそうなヘイラッシャ
②気合いの襷シャリタツ
③守れる霊獣ランドロス
④食べ残し持ちのテツノカイナ
であり、相手にされた動きとしては、初手にヘイラッシャランドを投げ、威嚇を撒きながら、即合体し、残数有利を取った後に残りで詰めるというものであった。

以上から、突撃チョッキ持ちの鈍感ヘイラッシャ+威嚇枠を初手に投げることで、相手の威嚇を拒否しながら、こちらは物理も特殊も堅いヘイラッシャを爆誕させるという動きが、寿司構築への対策が甘くなった現環境において、強いのではないかと考え、これをベースに構築を組むこととした。

構築を組むに当たり、上記の6体をそのまま真似することも考えたが、威嚇枠としての霊獣ランドに疑問を抱いたことと、残飯カイナを含め、取り巻きの詳細な型がわからなかったことから、寿司コンビ以外の4体を自分で考えた。

まず、威嚇枠について、霊獣ランドは水ウーラオスに対して、テラスを切らないとほぼ無力であることに加え、候補となる技も地団駄、テラバ、とんぼ、雪崩辺りで、高火力を押しつけることができない点が気になった。

そこで、同時期に解禁されたヒスイウインディを採用した。
拘り鉢巻を持たせることで、序盤はタイプ一致の雪崩を押しつけ、隙を見て寿司を合体させ削りを入れた後、(テラス権が残っていれば、ノーマルテラスをして)鉢巻神速によりスイープしていくという、寿司構築では定番で強力な動きが容易に想定できる。

続いて、特殊打点が欲しかったため、拘り眼鏡ハバタクカミを採用した。
ヒスイウインディと同様に、寿司構築と拘りアイテムは相性が良く、ヒスイウインディと並べても強く、スイーパーとしての役割も持てそう等々、汎用性が高いことから、躊躇なく採用できた。

ここまでの4体を確定として、残りの2枠は、トルネロス、イッカネズミ、悪ウーラオス、パオジアン、ユキノオーフリーザーなど、思いついたポケモンを実際に対戦で使用して試行錯誤していった。

その中で、残りの2枠に必要なことは、
①相手の追い風展開、特に初手のトルネロス+水ウーラオスに押し負けないようにすること
②寿司コンビ以外の4体選出で、ある程度まとまっていること
だと考えた。

①について、火力インフレが進んでいる現環境では、黒い霧や、物真似ハーブスキスワのような寿司コンビに対する露骨なメタを張らなくとも、上から殴り続けることで押し切ることが可能である。

既に気付いていた人もいるとは思うが、構築のベースとした威嚇+ヘイラッシャという並びが、ウーラオスに対して無力であるといっても過言ではない。当初は、「フェアリーテラスで、ウーラオスがどちらの型でも対応できる」と考えていたが、フェアリーテラバで返せる悪ウーラはまだしも、水ウーラは基本一撃では落とせず、半減でも関係なく上から削られ、当初の想定以上に押し切られることが多かった。

加えて、こちらのヘイラッシャは守るを採用していないため、追い風ターンを枯らす動きも出来ず、相手が有利な盤面を維持したまま、ヘイラッシャが倒され裏のポケモンまで押し切られる展開が起きやすかった。

(ただ、相手のウーラオスが一撃の型でないと判明してしまえば、ヘイラッシャがテラスを切る必要性は格段に下がることから、初手トルネカミを投げ、カミで水テラスすることで、ある程度は対応できそうなのが救いだった。)

②について、モロバレルトリトドンがいても、削れれば充分と考え寿司を投げまくっていたが、取り巻き次第では寿司を投げる気が失せるため、寿司を投げないという選択肢も欲しいと考えたため、汎用性の高く上から殴れるポケモンを採用するのが強いと考えた。

以上を踏まえ、最終的には、HCベースで火力のあるトルネロスブーストエナジーテツノツツミを採用した。

トルネロスの型はHBベースも存在するが、シャリタツのスペックに期待しておらず、実質3体で戦っているようなものだったため、アタッカーとしても機能するように火力を重視した。

また、テツノツツミの枠はパオジアンでも良さそうだったが、どこまでいっても水ウーラオスが重そうなこと、気合いの襷はシャリタツに譲りたかったこと、モロバレルの水テラスや相手の寿司に対してフリーズドライを打ち込めたらな~という、若干適当な考えから30日に採用に至った。

ツツミの枠は今でも疑問だが、時間も限られていたことから、このまま使用した。

個別解説

ヘイラッシャ@突撃チョッキ

特性:鈍感
テラスタイプ:フェアリー
技:ウェーブタックル、地震、一丁上がり、テラバースト
調整:257(252)-167(252+)-135-×-86(4)-55
調整意図:HA特化、残りDで偶数に

特性は、ヘイラッシャミラーを捨て、味方の威嚇を有効にするために特性天然にはせず、相手の威嚇を無視する鈍感での採用。悪ウーラや、パオの聖剣を考慮してテラスタイプをフェアリーとした。
技について、ウェーブタックルは確定として、フェアリーテラスが攻撃面でも有用なため、テラバーストも採用。岩雪崩も欲しかったが、プレイヤーである私が苦手としているイエッサンオオニューラやカイナバレルを楽に相手取るために地震、火力補強のために一丁上がりを採用した。

また、調整について、Sに振る必要はなく火力重視すべきと考えていたため、A特化S無振りとした。当初、Hを削ってDに回していたが、想定以上に水ウーラにゴリ押されたことから、せめてもの抵抗としてHも特化することとなった。特殊面は充分堅かったことから、この調整で満足している。

凡そ全ての構築に投げ、負荷をかけることを意識していた。環境的に対策が甘い構築もあり、合体したヘイラッシャが止まらないこともしばしばあった。
とは言え、猫騙しやキノコの胞子には無力で、トリルや追い風も枯らせないので、その後の展開も考えながら行動する必要があり、難しかった。

シャリタツ@気合いの襷

特性:司令塔
テラスタイプ:ドラゴン
技:流星群、濁流、凍える風、守る
調整:143-×-81(4)-172(252)-115-147(252+)
調整意図:最速CS、残りB

現環境において、お世辞にもスペックが足りているとは言えず、環境上位ポケモンに食らいついてギリギリ振り払われるくらいの性能。拘りスカーフでの採用も考えたが、必然的に選出機会が多くなることから、行動保障を持たせるために気合いの襷での採用となった。
技構成は命中不安しかないが、このポケモンで削れた相手を倒さなければならない場面が出てきてしまうため、この構成となった。心臓に悪い。

メインロムの最終戦で、技を打ち分けながらドラゴンテラス流星群でモロバレルを突破した後に合体するという、このポケモンにできる最大限の活躍により勝利することができた。

因みに、シャリタツもヘイラッシャも、それぞれ単体での選出は一度もしていない。

ヒスイウインディ@拘り鉢巻

特性:威嚇
テラスタイプ:ノーマル
技:岩雪崩、フレアドライブ、神速、諸刃の頭突き
調整:171(4)-183(252+)-100-×-100-142(252)
調整意図:AS特化、残りH

型としてはテンプレ。調整について、当初HDにも努力値を割いていたが、初手に投げて有利な相手に雪崩で突っ張るか、交代してヘイラッシャを合体させるかの2パターンになりがちであり、相手が合体を警戒してウインディに攻撃してこないこともあっため、AS特化とした。

珍しく机上論通りに強かったため、特にコメントなし。

ハバタクカミ@拘り眼鏡

特性:古代活性
テラスタイプ:水
技:ムーンフォースシャドーボールマジカルシャイン、寝言
調整:146(124)-×-104(228)-170(116)-156(4)-176(36+)
調整意図:インターネットの海から拾ったため不明。どうせパオの氷柱落とし耐え。

こちらも型としては、テンプレ。タイプ一致テラスは切るタイミングがわからなかったため、水ウーラに一矢報いる水テラスとした。
寝言の枠は攻撃技を採用しても打つ機会がないと考え、ヘイラッシャが受けたくないキノコの胞子を無理矢理受ける枠として採用した。この技もメインロムの最終戦で活躍したので、採用しておいてよかった。

試合中どこで投げても強かった。

化身トルネロス@オボンの実

特性:悪戯心
テラスタイプ:ゴースト
技:木枯し嵐、追い風、挑発、怖い顔
調整:186(252)-×-104(108)-176(116+)-103(20)-133(12)
調整意図:Hぶっぱ、Cなるべく高い11n、B≒D、4振りトルネを抜けたら嬉しい12振り

耐久全振りでゴツメを持たせたい気持ちを抑えて、この型で採用した。
オボンの実は、水流連打に耐性ができることに加え、ハバカミのマジシャ等の雑な削りで倒されにくくなるのが強かった。
怖い顔はミラーだけでなく、相手のトリルへのカウンターになる場面もあり、採用価値はあった。挑発は一度も打たなかったが、他に明確に採用したい技がなく、バレルに打てればいいやと思って採用していた。

テツノツツミ@ブーストエナジー

特性:クォークチャージ
テラスタイプ:フェアリー
技:フリーズドライハイドロポンプ、凍える風、守る
調整:131-×-135(4)-176(252)-80-206(252+)
調整意図:最速CS、残りB

諸説枠。あまり深く考えずにテンプレの型で、不意打ちや格闘技に耐性がつけられるフェアリーテラスでの採用とした。

裏選出として勝利に貢献したのでよかったと思う(適当)。

選出パターン

基本的に次の3パターンで寿司を選出していた。

①先発トルネカミ、裏シャリラッシャ

トルネウーラには大体これで投げていた。相手もトルネカミで投げてくると泣きたくなるが、トルネをラッシャに、カミをシャリタツに交代することで、先発の2匹を残す動きもしていた。

②先発ウインラッシャ、裏シャリカミorトルネ

ウーラオスのいない構築に対して。大体、威嚇でやり過ごそうとしてくるため、雪崩打ちながらヘイラッシャを適当に動かすもよし、合体して絶望させるもよし。
楽に勝てることも多いが100%有利な訳ではなく、調子乗ってるとバレルトドンやゴリラに破壊されるので、悲しい気持ちになった。

③先発ウインカミ、裏シャリラッシャ

主にトリル軸。特にガチクレセカイナバレルに対して、残り2枠が何であれこの4匹が来ると決め打ちして戦っていた。考えていたのは、クレセを落とせばガチグマが地震を打ちづらくなり、ハバカミが動きやすくなることと、キノコの胞子をシャリタツとハバカミの2匹で受けること、合体することで1ターン凌げること辺りである。
キツいと言いながら破壊してきたので、勝てないわけではないらしい。

最後に

思っていた以上に勝てて楽しかったです。寿司構築が数を減らしていたからこそ、この構築で勝てたのだと思いますが、シーズン10ではどうなるか楽しみではあります。

また、構築記事を書いていて、改めて「この構築って水ウーラオスを重いんだなあ」と思いました。レンタルチームはしばらく公開しておくと思うので、よかったら使ってみていただけると嬉しいです。せっかく合体したヘイラッシャが水流連打で容赦なく削られるの見てて面白いと思います。

これからも緩く頑張りたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。